新選組隊士の愛刀


★沖田総司…………菊一文字(大)
100%あり得ません(笑)これは現在でも国宝級のもので、勿論幕末頃でも同じような貴重なもの。すでに菊紋も薄れ、減ってて使用にならないはず。
★沖田総司…………加賀清光(大)
池田屋騒動の時に使用したと思われる。正式には、加州金沢住長兵衛藤原清光と言い、賊に乞食清光とも言う。出来もよく、実践的な刀だが、一種の偏屈者で、乞食小屋に出入りして鍛刀した。総司も一風変わった目の利いた若者だったから、この作風が好きだったのかも知れない。二尺四寸、池田屋では帽子(刀の切っ先の中の刃文)が折れた。

★大石鍬次郎…………大和守安定(大)
新選組内でも「人斬り」の異名を取った彼の佩刀は、二尺五寸もある長刀。斬れ味の鋭い豪刀である。

★大石鍬次郎…………加州住清光(小)
総司と同じ作の乞食清光。一尺三寸。

★永倉新八…………播州住手柄山氏繁
二尺四寸。やはり、池田屋では帽子が折れた。

★藤堂平助…………上総介兼重
出来上作。二尺四寸二分。これは藤堂家の御抱鍛冶で、作風は虎徹に似ている。池田屋メモに記されている刀の中では、一番高いもの。平助が藤堂家のご落胤という説に、信憑性が出てくるかも(笑)
池田屋では、物打(切っ先までは行かないが、刀の真ん中より先の方)に刃こぼれ小さく十一箇所、はばき元(鍔の近く)に大四箇所あって、修復は不可能なほどの刃こぼれだった。
これも、いいものだと現在は、一千万はする。

★斎藤一…………摂州住池田鬼神丸国重
二尺三寸一分。天和二年九月の銘。
池田屋では、小さな刃こぼれ無数。

★井上源三郎…………奥州白河住兼常
二尺二寸五分。宝永二年二月の銘。
池田屋では、刀の傷み無し。

★原田左之助…………江府住興友
二尺三寸七分。
池田屋では、刃こぼれはばき元に大二箇所、物打に小七箇所。

★谷万太郎…………月山弥八郎貞吉
二尺三寸八分。嘉永三年九月の銘。
池田屋では、刃こぼれ七箇所、刃まくれ四箇所。

★浅野藤太郎…………武州重住藤原是一
二尺二寸八分。天明六年二月の銘
池田屋では、刀身が左に曲がってしまった。

★武田観柳斉…………越前住常陸守兼植
二尺二寸五分。
池田屋では、小さい刃こぼれが六箇所。

★篠塚岸三…………雲州住家貞
二尺三寸くらい。
池田屋では、物打から折れてしまった。

★林信太郎…………備前国横山茂平祐春
二尺三寸三分。
池田屋では、刃こぼれ大が六箇所、小が四箇所。

★島田魁…………奥州仙台住源兵衛国包
二尺四寸。
池田屋では、刀身がやや左に曲がり、刃こぼれは大小逢わせて十四箇所。

★川島勝司…………越中住兼明
二尺二寸八分。
池田屋では、刀の傷み無し。

★葛山武八郎…………濃州関住兼家
二尺三寸一分。
池田屋では、刀の傷み無し。

★三品仲治…………備州長船住藤原祐平(この作の刀、うちにあったぞー)
文化二年九月の銘。
池田屋では、刀身が強く曲がり、刃こぼれが大小二箇所。

★蟻通勘吾…………播磨住昭重
二尺四寸あまる。弘化三年二月の銘。
池田屋では、帽子が折れた。

★松原忠司…………加州住藤島友重
作中々良。二尺三寸五分。
池田屋では、刃こぼれはばき元に大四箇所、物打ちに細かく19箇所。

★伊木八郎…………越後新発田住兼則
二尺三寸七分。
池田屋では、刃こぼれ大小十七箇所。

★中村金吾…………江府住細田直光
二尺三寸。万延元年二月の銘。
池田屋では、刀の傷みは少々。

★尾崎弥八郎…………奥州会津住兼友
二尺三寸八分。
池田屋では、大きい刃こぼれが、はばき元に1箇所、物打に六箇所。

★佐々木蔵之丞…………越中住兼明
二尺三寸五分。
池田屋では、刀身やや右に曲がり、刃こぼれが三箇所。

★河合耆三郎…………濃州住御勝山永貞
安政五年二月の銘。これもいい刀。今だと4〜5百万はする。剣はあまり使えなかったようだが、さすがはぼんぼんの河合。
池田屋では、刀の傷み無し。

★坂井兵庫…………作州津山住兼光
二尺四寸二分。
池田屋では、刀の傷みは少々。

★木内峯太…………美作津山住信孝
二尺三寸八分。弘化三年九月の銘。
池田屋では、物打に、やや大きな刃こぼれが大きく二箇所。

★松本喜三郎…………摂州尼崎住雲仙子貞秀
二尺四寸五分。文久二年二月の銘。
池田屋では、刀の傷み無し。

★竹内元三郎…………関善定兼方
池田屋では、刀身左に曲がり、刃めくれが四箇所、はばき元に1箇所

★近藤周平…………作州津山住城慶子正明
二尺二寸五分。文久二年二月の銘。
池田屋では、刀の傷み無し。

★奥沢栄介…………武州鴻ノ巣住雲竜子景勝
二尺二寸あまり。嘉永五年九月の銘。
池田屋では、帽子が折れた。

★安藤早太郎…………南海太郎朝臣朝尊
二尺五寸あまり。文政九年九月の銘。
池田屋では、物打ちあたりを接損。

★新田革左衛門…………勢州住長心子直久
二尺三寸五分。安政六年二月の銘。
池田屋では、細かい刃こぼれが無数。