新選組(&運営者宛)関連・質問&お答え集


皆様から頂いているmailで、新選組(&運営者宛)関連のご質問(最低でも延べ2人以上の方から同じものを複数頂いている、或いは頂くだろうと予想できる質問)とそのお答えを、問答集という形で掲載します。
すでに載せてある情報に対しての質問もかなり頂いています。確かにこのページは巨大なので隅々まで見るのは大変でしょうが、ご質問の関連部分のところだけでも、とりあえずチェックしてみてくださいね(^^)



ゆうとさんは新選組に関してどうやって勉強したのですか。史実を見分ける方法を教えてください。

私の場合は、師匠に恵まれたということもあるんですが。
あとは、とにかくありとあらゆる資料・史料・小説などを読みまくりました。
とにかく数をこなすことです。(勿論、質のいいものを中心に)

例えば、近藤さんの首の行方を例にしますと。
Aという史料一つを見ただけでは、信憑性はなんとも言えない。
けれども、Bという史料が出た。
このAとBは、なんの関係もなく、まったく繋がりもない。
なのに、首の場所の記述が同じ。
これはかなり、事実である信憑性が高いと判断できます。

勿論、そこで首が見つからない限り100%確定とは言えません。
が、その時点では、それが首の行方の有力な説になります。(ちなみに勇の首に関しては今はこの段階です。京都ですね)
当然、もっと確実な資料が、その後にでる可能性もありますのでこの段階で確定は出来ませんが。

あるいは、AとBに関連性があれば、その信憑性はぐっと怪しくなりますけど、更にC、Dと、沢山の史料を見れば見るほど、その事項の位置づけがわかってきます。
ですのでとにかく「史資料を読め!」ということになります。

これは、史料だけではなく、小説でも言えることです。
「燃えよ剣」を読んだ人から、「お雪さんは実在の人ですか?」という質問をよく貰うんですが、そういう方には「新選組関連の本を最低でも50冊読んでください」と答えます。

つまり、「燃えよ剣」を読んだだけでは、お雪さんが実在かどうかはわからないでしょうけれども、他の小説や史料を読んでいくと「お雪」なんて人はどこにも出てこない。これで、お雪さんは「燃えよ剣」の中の創作の人物かも知れない、という推測が出来ます。
ただ、この「お雪」が実在の人物と勘違いしている不勉強な作家がお雪さんを登場させている小説が(私の知っている限り)1冊あります。
「燃えよ剣」とその小説、2冊だけを読んだ人は、お雪さんが実在だと確信してしまうかもしれない危険がありますね。
そういうことを防ぐために、「最低でも50冊」と私は言っています。
勿論、50冊どころか、100冊、200冊と読めば読むだけ、その精度は高まります。
小説を50冊読めば、資料を1冊読むのと同じくらい、いろいろな考察ができると、私は個人的に思っていますよ。

お雪さんの件だけじゃなく、、すべての話にそれは言えることです。
一朝一夕で、史実と虚構を見分ける力はつきません。
ちなみに私は、1000冊以上の本を読みましたけど、まだ見分けられないことも沢山あります。歴史とはそういうものだと思います。


函館市の最適観光時期及び土方さん関連の観光スポットを教えて下さい。

観光時期については、個人的には、10月下旬をオススメします。一番「止めた方がいいよ〜!」と言いたいのは、夏です(笑)(もっとも、イカを食べるのが目的の人なら夏ですが)
何故、この季節(晩秋)がいいかというと、観光客が少ないんですよ。運が良ければ夜景を独り占めできます。その割にこの時期は、観光向け市内バスとかロープウェイの最終便時刻とか、いわゆる観光向け施設の殆どが、まだ観光に有利なんです。これが冬になってしまうと、冬季休止になったり、時間が短縮されたりしてしまいます。(勿論、9月一杯で終わってしまったりするものもありますが)
一方、夏は、夜景が見れません。人の頭しか見えないんです(マジ)
しかも、うるさい。観光バスが団体客を次々と運んでくる。ちっともロマンチックではありません。
更に、夏より晩秋の方が、空気が澄んでいるので夜景も綺麗です。

見所ですが、歳三を身近に感じられる箱館の三大スポットは、やはり「五稜郭」「若松町の碑」「碧血碑」でしょう。
例えば五稜郭。
今も残っている兵糧庫は、歳三がいた当時のものですし、その側の松の木の根本には、歳三の遺骨が眠っている確率が結構高い。(厳密に言えば、五稜郭内には、歳三が埋まっていると思われるスポットは三カ所ありますが)
「碧血碑」は、五稜郭の松の木とともに、歳三が眠っている可能性の高いところです。ただ、女性一人で行くとしたら結構キケン、と言われている場所なので気をつけてくださいね。
具体的に歳三を偲べるスポットは、箱館市内では残念ながら、それくらいしかありません。
谷地頭には大きな遊郭があったのですが、歳三は箱館時代は女性を近づけなかったと言いますから、あまり上がってはいないかもしれない。ただ、幹部連中で宴会みたいなのはやったらしいので、歳三も来ていたかもしれませんね。
箱館の街は、何から何まで歳三の匂いがするような気がします。


『新選組』と『新撰組』どちらが正しい?

どちらも間違いではないのですが、本来は「新選組」が正しいようです。
詳しくは、『新選組を覗く』の「選と撰」の項をお読み下さい。


ゆうとさんは、土方歳三さんの決定的な魅力っていったい何だと思われますか??
私はやはり、節義のみに生きた一途さが彼の魅力だと思うのですが。

これは決して一言では言えないんですけれど、敢えて、敢えて、無理矢理一言で片づけるとしたら、
『公私をはっきりと分けられるところ』
が魅力、だと思っています。
あと、例え同時代に生きていたとしても、彼は絶対に『手に入らない』タイプの男性だと思います。そんなところも、たまらない魅力です。
『一途』なのも、確かに魅力ですね。
歳三だけじゃなくて、勇先生も、烝も、魁さんも、真面目に新選組で働いていた人たちは、みんな、『一途』ですよね。
そこが、可愛いんですよ(笑)
融通の利かない真面目な子を、歯がゆいながらも、その素直さを愛しく思う親のような気持ちで、見ちゃいますよね(笑)


11代和泉守兼定を購入されたということですが、さしつかえなければ値段、購入方法(可能なら)教えて下さい!

画像のところでも説明してありますように、兼定は兼定でも、小刀ですけどね。爪を切ったり、果物を剥いたりするような、大刀の鍔の脇に刺しておくような、ほんとにカワイイ小さいものです。
それでもまあ、11代の作なので、歳三の刀とは兄弟になります。
あれは私の知り合いの刀屋さんのお師匠さんの、ご友人が持っていらしたもので、刀屋さんとお師匠さん二人がかりで、「譲ってやってくださいよー。」と、日参して口説き落としてくれて、ようやっと入手したものです。
ただでさえ、きちんとした形の小刀が少ない中で、十一代兼定のものは、更に少ないようで、刀屋さんも「長年刀屋をやっているが、十一代兼定の小刀は、始めてみた。オレが欲しいくらいだ」と言っていました(笑)
価格は8万円で譲っていただきました。


土方歳三の刀は十一代兼定なのですか?二代兼定ではないのですか?

そうです。二代ではありません。ちなみに、歳三の会津十一代兼定は、現存しています。
二代、と思われている方は、殆ど『燃えよ剣』の影響だと思うのですが、『燃えよ剣』というのは、【小説】なんです。司馬先生ほどの方の書かれることですから、つい信じてしまう方が多いのはわかるのですが(笑)
あの中の、二代兼定というのは、完全な創作です。歳三が二代兼定を所持していたという記録はどこにもありません。
もっとも、記録がない、ということは、「持っていた」ということをも否定できないものではあるのですが、ちょっと考えられません。
とにかく、歳三の差料が会津十一代兼定というのは、100%間違いないです。


歳三個人の歳三グッズが欲しいのです。(ポスターとか)。京都のお土産屋にあるような、偽物まがいのものではなく。どこかにありませんか?

京都では、歳三個人のものはなかなか入手しにくいでしょうね。京都は「歳三」というより「新選組」の地ですから。
むしろ、箱館や日野(多摩)の方が、何彼となく手に入りますよ。


新選組の本を紹介して!

『新選組図書館』をご覧下さい。私のお薦めマークつきで紹介しています。
これからもまだまだ更新して行きますので、時々チェックしてね(^^)


豊玉発句集を紹介して!

『幹部隊士人名録』の『土方歳三』の項か、『新選組宝物館』をご覧下さい。
歳三の発句集&和歌は、このサイト開設当時から、真っ先に載せています(笑)


斎藤一と斎藤一諾斎は同一人物?「一諾斎」というのは、一の雅号では?

全くの別人です。斎藤一の経歴は、『新選組百科事典』の『幹部隊士人名録』の項をご覧下さい。
一諾斎は、文化10年生まれ、幕臣鈴木重斯の次男。6才で浅草今戸の寺の養子になり、29才の時に住職になるなど、斎藤一とは、完全に別の経歴があります。
したがって、当然、「一諾斎」は、一の雅号などではありません。


ゆうとさんは新選組のほかに柳生十兵衛、友矩にも興味がおありだそうですが、友矩について教えて下さい。また、映像での十兵衛、友矩のイメージは?

友矩は、十兵衛の腹違いの弟で、将軍家光に非常に愛された美男です。
剣の腕は、兄の十兵衛をも凌ぐ天才と言われていました。
家光の寵愛が深すぎたのを案じた父によって、柳生の庄に帰らされたのですが、離れても家光の執着はすさまじく、宗矩は仕方なく我が子である友矩を暗殺したと言われています。
一応記録としては、病死にはなっていますが。
更に手を下したのは十兵衛とも言われています。それを恨んだ友矩の家臣(というのも変ですが)によって、十兵衛も殺された、と、まぁ、いろいろあるのですが、とてもここでは書いていられません。そのうち、HP内にコーナー(は作ってあるんですが(^^;))を作って、内容を充実させますね。
お正月に、村上弘明さんが演ってらしたけれど、あまりにも品がよくて(笑)野性味に欠けるかも。私はやはり千葉真一さんの男っぽい十兵衛が大好きです。友矩なら、京本政樹さんに演ってもらいたいですねぇ。


トップページに「歴史上の実在の人物の名前をそのままハンドルとして使用することはご遠慮頂いております」とありますが、「土方ゆうと」というのはアリなんですか?

時々こういうメールをいただくのですが……(´・ω・`)子供じゃないんだから……。
「土方歳三」というHNを不快に感じる人がどれだけいるか。
「土方ゆうと」というHNを不快に感じる人がどれだけいるか。
人の感情を読み、その感情を受け入れる覚悟があればどういうHNでも自由でしょう。
これは規制できるものでも強制できるものでもなく、配慮の問題ですから。
ただし。
うちのサイトでは、
「土方歳三」=「土方歳三」
「土方歳三」≠「それ以外のHN」
として、そのものズバリの名前、つまり、実在の人物そのものを名乗り、騙り、成りすますHNは遠慮いただいています。一部市町村の戸籍係と同様、社会一般常識からみた判断基準と同じです。



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